お月様の本

暗いお話です。口に出せない思いを文字へ。

2015-09-01から1ヶ月間の記事一覧

Forgive me

me

いらない話をする母が、私の知らないところで、私の知らない人と私のために、私を貶し、馬鹿にして甲高い声で笑う。「そう!本当にダメなのよあの子!あはは!!!!」丸聞こえな声を隣の部屋で知らないふりをして何も聞こえないイヤホンを耳につける。聞き…

なんでもない話

me

酷い、ひどい、と幾分気温の低くなった廊下で蹲り、泣きじゃくる友達。雨の落ちた音が長い廊下に響く。パンツ丸見え、なんてどうでもいい事言ってみたけど、やっぱりどうして、とかそんな言葉が口からぽろぽろ涙みたいに。顔からいろんなもん出しすぎ、なん…

マザー

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勉強している間、母は笑っていた。遊んでいる間、母は怒っていた。「どうしてもっとやらないの?」怖い怖い顔をして、簡単に言ってくれた。それは決して間違っている事ではないから私は何も言えなかったし、勉強したくない言い訳だってこと自分がよくわかって…

お父さん

me

たとえば、困っている人に手を差しのべる人をどう思う?偽善者?善人?それらを見て見ぬふりをする人は?傍観者、最低、普通?「それは...何も難しく考えることはない、」大きな手がぽん、と頭に乗った。犬を蹴るピアスの高校生を見た後で「差しのべる人を立派…